福田 真吾さん(28歳)
 
福岡県朝倉郡
No.176480

----文系出身者でも、少人数だから大丈夫----

土地家屋調査士試験合格
 つい最近、資格を取得した後に土地家屋調査士事務所に就職しましたが、それ以前は設備の会社に勤務していました。国家資格の取得は、大学の経済学部に在籍していた時から、両親に薦められていました。実は大学で留年してしまい、「資格を取りなさい」となったわけです。最初に取得した資格は宅建主任者で、平成11年に合格しました。その後、測量士補の資格を取得しました。この測量士補の勉強をしている時に、測量の図面関係が面白くなり、土地家屋調査士に挑戦して見よう、と思うようになりました。
 測量は、境界石間の距離と角度を測って、面積を算定していきます。基本的には土地を三角形の集合体と考え、一定のルールに基づいて土地を三角形に分割し、個別の三角形の面積を求め、その総和が土地の面積となります。この時の測量図面の作成作業を通じて、土地家屋調査士の仕事に興味を持つようになったのです。
 測量に欠かせないのが三角関数です。文系出身者としては、もっとも苦手とする分野で、三角関数の記号など縁遠いものと思っていました。それを理解することが必要になり、中学や高校の数学の教科書をもう一度取り出して、基本から勉強し直しました。
 それでも最初はわかりませんでした。土地家屋調査士受験を志した最初の年に、学院に入学しました。幸いに、教室も10人程度の少人数の構成で、先生とも仲良くなりましたし、ずいぶん丁寧に教えていただきました。先生には本当に感謝しています。もちろん、教室の仲間もできました。お互いに切磋琢磨し、励まし合いました。その仲間とは今でも付き合いがあります。その年も、その翌年も1点差で不合格、悔しくて再挑戦し、志しから3年目で合格しました。

守田 靖昭さん(35歳)
 
福岡県宗像市
No.121559

----司法制度改革に対応するために真剣に打ち込んだ2年間----

土地家屋調査士試験合格
 今は測量会社に勤務しています。理系の高校を卒業後、しばらくは大阪で働き、その後、北九州で働いていました。でも、営業職よりも身体を動かしたくて、現在の測量会社に入社しました。
 測量は初めてで、最初は測量助手から始まり、身体で覚えていきました。
 そんなある日、事故に遭い2ヶ月ぐらい入退院を繰り返しました。そのとき、社長が見舞いに来てくれて、やさしい言葉をかけてくれたんです。その一言が胸に染みて、「本気で測量を勉強しなければ」と決心しました。独学で勉強し測量士補、その後、測量士の試験にも合格しました。平成7〜8年のことです。
 今度は、土地家屋調査士に挑戦しようと思い、九州不動産専門学院の通信を受講しました。でも、それから結婚や子供の誕生などが重なり、すぐに3〜4年経ちました。
 「これではいけない」と思い、真剣に勉強に打ち込むことにしました。資格を取得すれば、会社の援護にもなりますしね。
 勉強の仕方は、例えば六法なら、ひとつの条文を読んだら、その周辺を読み、準則や細則まで、徹底的に調べる方法です。なにより、根拠を突き止めることに集中しました。時間はかかりますが、条文の読み方を知り、根拠を知ることが大切だと思ったからです。
 2年間は酒を断ち、夜10時半ごろ帰宅し、子供が寝ていたら、夜中の3時まで答案練習を繰り返しました。その当時の睡眠時間は毎日4〜5時間程でした。
 現在行われている司法制度改革で、今まで測量士でもできた仕事が、土地家屋調査士でなければできなくなる部分もあります。当社は資格保持者が社長と私になりましたので、会社の役に立てるようにこれからも資格を活かして頑張っていきます。

三宅 裕司さん(25歳)
 
福岡市東区
No.135184

----夕方と早朝に2時間ずつ勉強----

土地家屋調査士試験合格
 大学を卒業した後、資格をとろうと思い、九州不動産専門学院の夜間に通いました。土地家屋調査士の資格は、2回目で取得しました。1年目は測量士補をとった後、友人と図書館で勉強したりして挑戦したのですが、駄目でした。2回目の挑戦となった一昨年の9月、現在勤めている大城土地家屋調査士事務所に就職できました。勤めながらの再挑戦でした。
 土地家屋調査士の勉強は、不動産登記法とか民法の相続関係、土地家屋調査士法など、法律関係が主で、土地の測量図などから面積や角度などを計算する業務も欠かせません。数学の三角関数の知識は必須になります。
 勉強時間は、仕事から帰宅した後の夕方と早朝に確保しました。問題集を購入し、土地の面積計算などの問題を、毎日2問ずつ2時間ぐらいかけて解きました。面積計算などの問題は1問解くのに1時間ぐらいかかります。早朝は5〜6時に起きて、出勤前に2時間、択一の文章問題を解きました。私自身は典型的な朝型人間で、高校時代から早起きに馴れています。
 難しかったのは文章問題ですね。なにしろ、文章の読解が苦手で、馴れるのが大変でした。ですから、勉強の仕方は自分なりに工夫しました。法律関係はノートに整理して、そのノートを繰り返し勉強しました。測量図から面積計算したり方向角を求めたりする計算問題は、時間との勝負ですから、関数電卓の使い方を研究しました。試験のときは、電卓の持ち込みは許可されていますので、電卓を使いこなす技術が必要です。
 現在は、事務所に勤めながら土地家屋調査士の実務を勉強しているところです。将来は、親が不動産業をしていますので、その跡を継ぐことになるかもしれません。

白石 智勝さん(27歳)
 
北九州市小倉北区
No.2074690

----独立しました----

土地家屋調査士試験合格
 地元北九州の高校を卒業した後、大学で法律の勉強をしましたが、父が土地家屋調査士事務所をやっていた関係から自分も土地家屋調査士の道へ進もうと決意して、ライセンスカレッジの前進である九州不動産専門学院に入学しました。
 まず、測量士補の資格取得をめざして勉強を始めましたが、初めての受験で合格し、次の年に土地家屋調査士の勉強へと進みました。登記の基礎から高度な書式演習へという効率的な指導の甲斐あって土地家屋調査士も一回で合格しました。
 自分でも努力しましたが、本当にいい先生にめぐり逢えたと感謝しています。
 卒業後は、父の事務所で実務を学び、今では自分で開拓したお客さんも数多く持つことができ、測量や立ち会い、登記書類の提出等で東奔西走しています。
 これからいろいろな資格に挑もうとされる方は、目的意識をしっかり持って、それへの努力を継続すれば、必ず報われると確信しています。ぜひ頑張って下さい。

久保 隆章さん(49歳)
 
香川県観音寺市
No.32699

----意外に易しかった----

土地家屋調査士試験合格
 1回の受験で成功しました。平成元年ごろから試験は難しくなっていると聞いていましたが、昨年はいつもの年とは違ってオーソドックスな出題で予想していたよりも易しく感じました。勉強は、少しずつでもいいから毎日必ずする、という気構えでしました。
 海上保安部の水路部で海図作りを6、7年。それから今の建設コンサルタントの会社に。建築士の資格が、調査士の受験に役に立ちました。